葬儀の際に、供花に添える札名は、参列してくださる方々に誰からお花が送られてきているものなのかを示す役割があります。親族だけでなく、参列している方もその送り主が誰だかわかるようになっています。しかし、この札名の常識を知らないと大変です。きちんとその常識を押さえておかないと、大切な場で、恥を晒すことになりかねません。会社のお金で出す場合には、一般的には〇〇株式会社または株式会社◯◯、などと正式名称で記します。
社名が長すぎる場合や、全体的なバランスが悪くなってしまう場合には、(株)と省略したり、短縮して書くこともあります。まずは標準的な書き方としては、社名の株式会社等を短縮せずにすべてを正式名称ですべて書くものということを覚えておけば大丈夫です。故人が勤めていた会社の部署や社員の一同で送る場合には社名を正式名称で書いた後に部署名も正式名称で記します。そして最後に「一同」と付けるようにしましょう。肩書のある人同士の連名で送る場合の札名は、少し注意が必要です。
肩書が並列であれば問題ありませんが、肩書に少しでも差がある場合には、右に肩書が上の人が来るように書いてもらいましょう。もし違うように書かれていても気にする人はいないかもしれませんが、中には札名を見て不自然だと思う人もいるかもしれません。出来る範囲で、肩書に合わせて連名の名前を書いてもらっておけば安心です。友人が連名で送る場合の札名は、人数によって書き方を検討したほうがいいでしょう。あまりに字が小さくなってしまっても読みにくくなりますし、バランスもよくないのでおすすめできません。困ったりした時には独断で決めず葬儀社に相談する、ということも忘れずに覚えておきましょう。
● 参考サイト
「斎場工房」葬儀について発信している専門サイト
http://www.kobo-saijo.net/
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